ワンダーフェスティバル公式レーベル『ワンダーショウケース(WSC)』は、1999年[夏]のワンダーフェスティバル(以下ワンフェス)にてその産声を上げました。
  当時の模型&フィギュアシーンといえば、ガレージキットの尖鋭的な造形に突き上げを食らった大手マスプロダクツメーカー製品が驚異的なクオリティーアップを果たすと共に、「ガレージキットの聖域」たるワンフェス会場にも、ガレージキットが誕生した'80年代初頭とは比べものにならない技術力にて造形された作品があたりまえのように並びはじめた時期です。
  が、その反面、『新世紀エヴァンゲリオン』の社会的ブームによる影響などからワンフェスにもライトユーザー層が続々と流入しはじめ、アマチュアディーラーの手によるガレージキットを「出来がよいから」ではなく「好きなキャラクターだから」という理由で購入するような人たちが急速に目立ちはじめた時期でもありました。
  結果、「とにかく圧倒的なものを作りたい、キャラクター人気どうこうではなく造形物そのもののクオリティーで勝負したい!」と考えていた“ガレージキットスピリッツ(=つねに圧倒的であろうとする造形精神)”の持ち主たちが、まるで森のなかに隠された木のように埋もれていってしまい、それ以前は当然とされていた「本当にすごいヤツは放っておいても必ず頭角を現す」という不文律がほぼ崩壊しつつあったのです。
  そうした当時の状況に対し、「何かしらの手を打つべきではないか? このままの状況を放置し続けることは、ワンフェスの、ひいてはガレージキットを取り巻くシーン全体の硬直化へと繋がるのではないか?」と考えたぼく個人の考えとワンフェス実行委員会(海洋堂)の思惑が合致したことが、新進ガレージキット作家の育成と繁栄に目的を置いたアーティストプロデュースシステム『ワンダーショウケース』の設立へと繋がっていったわけです。

 そんな『ワンダーショウケース』が、今夏のワンフェスにて設立10周年を迎えます。スタート当初は「長く持って3〜4回(3〜4期)だろう」と目されていた感もありましたが(実際、そうした揶揄や陰口を幾度となく耳にしました)、これまでじつに18期にわたり、計45名(組)ものWSCアーティストを輩出。正直な話、ここまで続いた(続けられた)ことに対しいちばん驚いているのはまちがいなく我々自身なのですが、これまでの活動を回顧すると同時に、いま一度“ガレージキットスピリッツ”のあり方をガレージキットファンたちへ問うため、今夏ワンフェス会場内にて『ワンダーショウケース』設立10周年プレゼンテーションを実施させていただくこととなりました。
  これまで『ワンダーショウケース』の活動を長らく追い続けてくれてきた人はもちろんのこと、つい最近になってから『ワンダーショウケース』の存在を知った人や、いまだに『ワンダーショウケース』の存在がいまひとつ理解できずにいる人も、ぜひとも今夏の10周年記念プレゼンテーションをご堪能いただければ幸いに思います。

『ワンダーショウケース』レーベルプロデューサー/模型文化ライター

※ワンダーフェスティバル2009[夏]会場内における、イベント内プレゼンテーションとなります

【開催期日】

2009年7月26日(日曜日)

【開催時間】

10:00〜17:00

 

【イベント名称】

ワンダーフェスティバル2009[夏]

 

【会場】

幕張メッセ 国際展示場ホール4内特設コーナー
〒261-0023 千葉県千葉市美浜区中瀬2-1
TEL : 043-296-0001(代表)

※ワンダーフェスティバル全体では、国際展示場2・3・4・5・6・7・8ホール(計7ホール)を使用しての開催となります

 
 

【参加料】

税込2,000円(公式ガイドブック付/小学生以下無料)

 
 

【主催】

ワンダーフェスティバル実行委員会
〒571-0041 大阪府門真市柳町19-3 株式会社海洋堂 内
TEL : 06-6909-5660 / FAX : 06-6909-0861

 

【プレゼンテーション内容】

1歴代WSCアーティスト 全プレゼンテーション作品展示

 第1期('99年夏)〜第18期('08年夏)までの、45名(組)にも及ぶ歴代WSCアーティストたちのプレゼンテーション作品を一堂に会し、大々的なインスタレーションを展開します。また、「『ワンダーショウケース』選出以降における自信作」も併せて展示することにより、歴代WSCアーティストたちの「その後」の部分もフィーチャーします


※基本的には歴代WSCアーティスト全員の作品を展示する予定で進めていますが、すでにワンフェスへのディーラー参加を取り止めていたり音信不通状態のWSCアーティストも存在するため、全員の作品が揃わない可能性がある旨をご了承ください

2ワンダーショウケース トークセッション

 『ワンダーショウケース』エグゼクティブプロデューサー/ワンダーフェスティバル実行委員長/宮脇修一(海洋堂)、『ワンダーショウケース』レーベルプロデューサー/あさのまさひこ(スタジオ・キュービックス)らによるスタッフ陣と、歴代WSCアーティスト(出演者未定)によるトークセッションを実施。この10年間における『ワンダーショウケース』の活動を「生の言葉」で振り返ります


※スタートは15時を予定。2部構成で、第1部が宮脇とWSCアーティスト、第2部があさのによるトークセッションを予定しています

3“ワンダーショウケースBE@RBRICK”限定販売

 コレクターズアイテムとして高い人気を誇るメディコム・トイのクマ型ブロックタイプフィギュア“BE@RBRICK”に、なんと『ワンダーショウケース』バージョンが登場!(税込価格1,500円) 『ワンダーショウケース』が標榜する“ガレージキットスピリッツ(=つねに圧倒的であろうとする造形精神)”とオシャレ系コレクターズアイテムの筆頭たるBE@RBRICKがタッグを組み、『ワンダーショウケース』設立10周年に華を添えます。今夏ワンフェス会場でしか絶対に手に入らない、プレミア化必至の完全限定商品です!


※販売数1,000個のみの完全限定商品のため、おひとり様1個限りの販売とさせていただきます。また、購入の際には、販売窓口にワンフェス公式ガイドブックを提示していただくことが購入可能条件となりますので、必ずワンフェス公式ガイドブックをご持参ください

4ワンダーショウケースstyle Tシャツ ビッグバーゲン

 先日海洋堂の倉庫から発掘された(苦笑)歴代ワンダーショウケースstyle Tシャツの余剰在庫品を、バーゲンプライスにてご提供します。いま見ると明らかにデザインセンスが古いものが含まれるのも、「10周年記念ゆえのご愛敬」とお考えください

5ワンダーショウケース第19期プレゼンテーション

 当然ながら、レギュラーの『ワンダーショウケース』プレゼンテーションも併せて実施されます。第19期となる今回は、2名のWSCアーティストを選出。いつもと同様に、ワンフェス会場特別価格にてプレゼンテーション作品(レジンキャストキット)を販売します


※第19期『ワンダーショウケース』選定アーティストの作品や実力は、ワンフェス公式ガイドブック表4広告や、'09年6月25日発売の模型雑誌広告にて事前に告知されます。また、ワンフェス当日、取材機関にはその旨を詳細に記したプレスリリースを配布いたします。
さらに、ワンフェス終了後も、彼らの作品は(株)海洋堂のアンテナショップ『HOBBY LOBBY TOKYO』店頭及びインターネット通販にて販売され(ただし定価販売となります)、ワンフェスへ来場することができなかった人たちにも『ワンダーショウケース』選定アーティストの才能を共有することができる(プレゼンテーション作品を購入できる)システムを採用しています