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![]() WSC #048 OZ [MAD ROAR] 個性的でありつつも一般性を兼ね備えはじめた 次期WSCアーティストを選出するスタンスにてワンフェス会場を歩いていると、「オレを見ろ!」というオーラを放つ造形物は否応なしに目に飛び込んでくる。 |
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text by Masahiko ASANO |
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おず●198X年2月23日生まれ。小学生時代はアニメ好きで、メカやキャラクターのイラストを描くことを趣味とする。高校卒業後医療系の専門学校に進むも、2年生のときにビジュアル系ロックバンド(Vo.担当)を結成し、バンドに熱中しすぎて中退。音楽で食べていくことを目標に置きつつ、生活費を稼ぐためにアルバイトを探しはじめた際、たまたまバンダイのマスターグレードシリーズ(ガンプラ)の存在を知って興味を抱き、その流れから模型店にてアルバイトをはじめるに至る。そして、アルバイトと並行してガンプラやガレージキットの製作に着手しはじめたところ、模型製作の腕がまたたくまに上達、趣味的にはじめたモデルフィニッシャーとしての収入がアルバイト代金を上まわるほどとなったが、彼女が病気で倒れた等のさまざまな理由からモデルフィニッシャーとバンドの道を断念することに。その後「会社員として働きつつワンフェスに参加する」というスタンスへ転じ、'07年[夏]から“STAND ALONE”名義にてディーラー参加を開始。'10年[冬]からは“MAD ROAR”名義にての活動となる。 |
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Webサイト ■ http://kazuma6024.blog92.fc2.com/ |
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WSC#048プレゼンテーション作品解説 |
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小狐 from イラストレーター“壱”のデザインによる、壱界の住人 ![]() ■ 商品販売価格 ![]() 「とにかく個性的であろう」とする造形は、ともすればその独善性が鼻につくもの。ひたすら個性的な作風で突き進むOZもやはりそこが弱点であったわけですが、「他者(キットの買い手側)からの視線」をある程度意識できようになったいま、彼の造形は大きな転換期を迎えています。'09年[夏]のワンフェスに未完成状態にて展示され、『ワンダーショウケース』選出の決め手となったプレゼンテーション作品の『小狐』(イラストレーター“壱”のデザインによる、壱界の住人)は、これまでのOZ作品に見られた独善性をよい塩梅で目減りさせつつ、しかしその強烈な個性がこれまで以上に際立った逸品。アンバランスなほどの前傾姿勢を支える強靱な体のバネ(とくに脚のバネ感に注目)、勢いよく跳ね上がったボリューム満点の髪の毛など、OZならではの造形表現がてんこ盛り状態で練り込まれた意欲作です。プレーンで無味無臭的な造形を好む人にはおすすめし難いところもありますが、この躍動感とスピード感に溢れる造形をぜひとも体感してみてください。 |
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OZからのコメント |
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文章が苦手で、文章で何かができる人種ではないので、まずは私の造形を見てください。どうですか? 文章どころか、造形でも何ができるわけでもないようですよ……orz |
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